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別名
オㇹケオヤシ
オッケルイペ

妖怪カテゴリー
納得の妖怪

名前の意味
アイヌ語で「オㇹケ」は「屁をする」、「ルイ」は「激しい」、「」は「もの」の意味です。
つまり、オッケツイペは「激しい屁をするもの」という意味です。

生息地
ロシアの連邦樺太
ロシアのアイヌの伝承に登場します。

姿
音の怪異である(姿がなく音のみの怪異)場合と若者の場合がありますが、若者の場合はその正体は黒狐です。
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生態
名前の通り屁にまつわる妖怪です。
屋内で際限なく屁をしたり、屁で船を破壊したりした話が残っています。

対処法
姿が見えない場合は、屁の音が聞こえたら屁をし返したり、屁の口真似をすると退散します。
また、若者の姿で現れた場合は、物理的に殴り殺すことが可能です。

事例
①ロシア連邦樺太
青空文庫『えぞおばけ列伝』より
屋内に独りいると突然炉の中でポアと音を発する.するとあちらでもポア,こちらでもポアとさいげんがない.臭くてかなわない.そういう際には,こっちでも負けずにポアと放してやれば,恐れ入って退散する.あいにくと臭いのが間に合わぬときは,ポアと口真似するだけでも退散するというから,このおばけ案外に気はやさしいのかもしれぬ.名は「オッケオヤシ」(屁っぴりおばけ),または「オッケルイペ」(屁っこき野郎)という.
以下要約
屋内にひとりでいると突然、際限なく屁の音がする。そういう際には、屁をしかえすか、屁の口真似をすると退散する

②ロシア連邦樺太
青空文庫『えぞおばけ列伝』より

ヤイレスポとパーリオンナイが隣りあって住んでいた.
 ある日パーリオンナイは部下を連れて舟をつくりに川上へのぼって行き,舟をつくりあげてそれに乗って下って来ると,川岸に一人の若者がいて,
「パーリオンナイさん,私を舟にのっけてつれて行ってくれないか」
と言うので,その男をのせて下って行くと,男は舟にゆられゆられ
ナンタテレケ ヨーイトサ
船首へよろよろ ヨーイトサ)
ウンタテレケ ヨーイトサ
船尾へよろよろ ヨーイトサ)
と歌っていたが,とつぜん,
ポア
と放屁した.そのため舟は船首の所まで裂けてしまった.男は舟から飛びだして逃げてしまった.パーリオンナイは部下とともに川へ落ちて流れただよい,やっとのことで家へ帰りついた.
 それから二日たち三日たって,こんどはヤイレスポが部下をつれて舟をつくりに山へ行った.そして二日がかりで舟をつくって,それに乗って川を下って来ると,川岸の砂の上に一人の男がいて,
「ヤイレスポのだんな,私を舟にのっけてつれて行ってくれませんか」
とたのんだ.ヤイレスポが,
「おや,へっぴりおやじではないか.なんだってお前,舟なんかにのりたがるのだ.だめだ,だめだ」
と言うと,それでもしつこくせがむ.うるさくなって舟にのせると,部下の者は口々に,なぜへっぴりおやじなぞ乗せるんだとヤイレスポに食ってかかった.そのうちにヤイレスポはを見て,
「へっぴりおやじを,みんなでぶんなぐれ」
と命令したので,若者たちが寄ってたかって棒でなぐり殺したら,一匹の黒狐であった.
 それを皮剥ぎして,肉と骨はこまかく切りきざんで,草にも木にも食物として分けてやった.皮は内地へ交易に行ったとき,売ってさまざまの宝物に換え,へさきの舟底に積み重ね,ともの舟底に積みならべて村へ帰り,ヤイレスポはすごい長者になった.
以下要約

ある男が舟をつくって川を下ると、川岸に一人の若者がいて、舟に乗せてくれと頼む。乗せてやると、若者は突然放屁して舟は船首まで裂け、若者は船から逃げていった。今度は別の男が舟を作って川を下ると同じように若者が船に乗りたがる。仕方なく舟に乗せ、隙を見て若者をなぐり殺すと、その正体は一匹の黒狐だった
まとめ
・屁の妖怪
・音の怪異であれば、納得の妖怪に類する
・屁による物理的な攻撃ができる

ちなみに「おなら」という言葉は、「屁」という言葉を嫌った女房(天皇や貴族に使える女性)が作った言葉らしいです。

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